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zoom RSS 書評:国家の品格

<<   作成日時 : 2006/01/22 14:22   >>

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【Executive Summary】 論理と合理性より、情緒と形を重んじよ
西洋が重んじる論理と合理性は、実は論理的ではない。なぜなら、そもそも論理の出発点は、ある価値観に基づいた仮説であり、論理性を積み重ねることによって、実際の実現可能性の確率は反比例して下がって行くからである。現代世界の仕組みとなっている民主主義、国民主権、自由と平等、アメリカ的グローバルスタンダードなどは西洋文化から発生した仕組みだが、論理と合理性に基づいていてあたかも唯一無二の正しい仕組みであるかのようだが、実はそうではない。日本は日本古来の独自の情緒と形を重んじるべきだ。特に武士道がお勧めだ。
著者の藤原正彦氏は数学者である。論理的に話しを展開しつつも、同氏が主張する「情緒と形」を大事にした、非論理的な記述となっている。

【コメント】 この本に書かれていることは恐らく正しい。でもそれを公に認めるのは勇気がいる。
「ブルジョワジーが台頭する社会では、そもそも市民に教養・素養が無いので、文化はSex & Violenceに走る」、という話を聞いたことがある。教養・素養に基づいて理性に訴える文化は、ハイクラスの人たちには理解できても教養・素養の無い一般市民には分からない。一般市民が主導権を握る社会では、一般市民に受けるために、感性・感覚(すなわちSex & Violence)に訴える文化になる。現代社会はまさにこれだ。

本書を読むと日本はもう「恥の文化」ではなくなっていることが自明である。帯に「日本人に誇りと自信を与える」とあるが、本書が提案する解決策を実行しないまま日本という国が進んで行くならば、日本の将来は暗澹たるものになるだろう。米国流MBAを学んだ人たちは、論理・知識を振りかざし、周りの迷惑を顧みないような、卑怯で下品なばか者になっていないか、常に自己反省をすべきだ。そして、自分たちこそが次世代をリードするのだという思い上がりを捨て、先陣の知恵と勇気に敬意を払い平伏する心を忘れないよう心がけるべきだ。

オススメ度 ★★★★★ 日本を愛する人にも愛さない人にも。意見のひとつとして読むには面白い。この意見に賛成するのもしないのも、個人の「自由」です。

国家の品格 藤原 正彦 (著)
国家の品格 (新潮新書)

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