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zoom RSS 書評:フリーエージェント社会の到来

<<   作成日時 : 2006/02/12 10:22   >>

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【Executive Summary】オーガニゼーション・マンからフリーエージェントへ
アメリカで一番雇用者の多い民間企業はマンパワーだそうだ。トム・ピータースに曰く、仕事は「人材とプロジェクト」から成っている。仕事に組織は不要なのだ。IT化により企業が独占していた生産手段(工場など)が再び労働者の手に戻ってきた。自らの仕事を自ら管理し実行するフリーエージェントが21世紀のアメリカを象徴するようになると著者は言う。著者もそのひとりだ。
著者は、アメリカ政界で補佐官を歴任し、ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めた後、フリーエージェントになった。動機は、自分や自分の家族のために時間を使いたい、自分の満足の得られる仕事をしたい、ということだった。フリーエージェント誕生の社会的背景や働き方や問題点と、将来について論じている。

【Points to Note】 
フリーエージェントの定義
インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵を頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた人々のこと。主に、フリーランス、臨時社員、起業家からなる。アメリカ社会では働く人の4人に1人がなんらかの意味でフリーエージェントだと著者は言う。

フリーエージェントとして働くために必要な条件
・インターネットや地域コミュニティを活用したヨコのネットワークを持っていること
・家庭と仕事のバランスを図る(One or the other)のではなく、ブレンド(Cool fusion)できること

フリーエージェントの働き方
特定の目的のために特定の場所に人材が集結して、使命が終わると解散し、メンバーはそれぞれ次のプロジェクトに向かって行く。換言すれば、ジャストインタイム方式で人材が集まりプロジェクトを実行していく。

【コメント】 フリーエージェント≠唯我独尊、独立独歩
本書の原書は2001年に発行されている。その頃の日本は、能力主義・成果主義が採用され始め、年功序列、終身雇用が崩れ始めた時期だ。アメリカでは企業を離れ独立して自らの裁量で稼ぐことが格好良い。そういう価値観が広まっていた。

興味深いのは、フリーエージェントにおいては、他人の問題解決を支援することが、翻って自分自身のプロジェクトの成功につながっていくという考え方だ。「与えた者が与えられる」連鎖がインターネットにはある。いくら独立したからと言って、フリーエージェントは唯我独尊では出来ない。解説で玄田有史氏が言うように、フリーエージェントとして働くには、「ウィークタイズ」、細く弱くても社外に友人知人のネットワークを持つことが重要なのだ。もうこれからはオーガニゼーション・マンでは充実した人生(特に定年後)を送ることは難しいのかもしれない。

オススメ度 ★★★★☆ 業務に直接関係ないが、人生設計を考える上で有用な示唆が多数ある。
終身雇用、社会保障の無い時代に備えるために。

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
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