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zoom RSS 書評:仮説思考

<<   作成日時 : 2006/04/13 22:38   >>

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【Executive Summary】 ビジネスで大事なこと
ビジネスで大事なことは、どれだけたくさん働いたかではない。どれだけ正確に調べて分析したかでもない。どれだけ良い答えを短期間に出せて、それを速やかに実行に移したかである。時間とのプレッシャーの中で答えを出すという状況下に常に置かれることで、より少ない情報で確かな答えを出していく度胸がつく。これが筆者の考える「BCG Way」であるようだ。
仮説を立てることによって、直感的に問題の所在と解決策を捉えたり、ストーリーの全体を大局的に見たりすることができるようになる。ただ、勘を働かせ、押え所をしっかり捉えるには、自分の中に知識や経験を蓄積する必要がある。

【Points to Note】
良い仮説とは
1.一段深く掘り下げたものであること
2.具体的な解決策あるいは戦略に結びつくこと

仮説思考は真の問題が何かを発見し、解決策を作る上で非常に有効
実際に問題を解決する場合、問題そのものを発見する「問題発見の仮説」と、明らかになった問題を実際に解決する「問題解決の仮説」の2段階の仮説を使う。仮説を立てると、効率よく問題を定義・検証でき、かつ、効率よくその解決策を検討できる。検証の段階で有意義な証拠・根拠が集まらなければ仮説が間違っていると推測できるので、その場合はまた新たに仮説を立て直す必要がある。

実験回数が増えるほど仮説は進化する
何も実行しないことが大きなリスクになる今日、いつまでも選択肢を拡げる情報収集を続けて意思決定のタイミングを遅らせるわけにはいかない。限られた情報を元に、仮説思考によって最適な意思決定をすべきだ。立ち止まって考えるよりもとりあえずの答えを持って実験するという方法も有効だ。実験によって検証し、さらによい仮説をつくり、さらなる検証によって仮説の精度を高めていくことが肝要だ。

【コメント】 ロジカルシンキングやクリティカルシンキングよりも、仮説思考のほうが効率が良い
MECE(漏れなくダブりなく)を用いるようなロジカル/クリティカルシンキング(以下クリシン)では、問題解決の際に、全ての可能性を羅列し関連情報を収集・分析して選択肢に優先順位を付け、最適な解決策を選択するという方法を取る。仮説思考では、時間と手間を省くために有力と推測される選択肢を幾つか選び、問題解決のストーリーを作り、仮説→実験→検証のステップで精度を高めていく。本書では仮説思考の方が効率が良いと薦めているのだが、単に適用するタイミングが違うだけだと思う。後者でざっくりとストーリーを作ってから詳細を前者で詰めるという活用もできるし、前者はジュニアの人たちに有効な手法で後者は経験・知識が豊富なミドル以上の人たちに有効な手法だとも言える。いわゆる「学習効果」によって作業効率が上がるのは、仮説→実験→検証のステップで仮説の精度が上がるからだろう。「仮説思考」と言うと仰々しいが、「走りながら考える」と同じ意味だろう。

大切なのは自分の立てた仮説が間違っていたら、素直に、かつ、迅速に仮説を見直す柔軟性だ。一般に、年を取ると自分の考えに固執しがちだが、仮説思考と言うからには絶対に正しい解ではない。敢えて変わらなきゃと思うまでもなく、仮説は常に見直して変えていかなければならないのである。

オススメ度 ★★★★☆
仮説の立て方、使い方を学ぶには良い。クリシンがキライと言う方にオススメ。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
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