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zoom RSS 書評:芸術人類学

<<   作成日時 : 2006/06/15 23:45   >>

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【Executive Summary】 対称性と非対称性の狭間にいる私
人間の心には2つのシステムが共存している。1つは言語で動く合理的で非対称の論理、もう1つは無意識の思考で動く対称性の論理。大脳の発達によって心が生まれた結果、人類の脳は抽象化することが可能となり、そこから心が生まれ、宗教や芸術が生まれることとなった。ラスコーの洞窟の壁画はその証左である。
著者は芸術という人類古来の心の動きの発露を構造学の手法で分析することにより、人類学の新しい分野を拓こうとする。本書は、筆者の講演に加筆修正したものなので、「カイエ・ソバージュ」シリーズの「対象性人類学」よりは理解しやすくなっているが、思想そのものが難しいことに変わりはない。

【コメント】 アングロサクソン的グローバリズムに疲れたあなたに、東洋のあいまいさを
本書のキーコンセプトは、「バイロジック」で作動する「野生の思考」を主題に据えてきたレヴィ・ストロースの「構造人類学」に対し、芸術と宗教の起源を巡る思索をつうじてあらゆる思考の絶する非知の動きを心の本質とする「バタイユの思想」、そして、この2つを結合して表れてくる「芸術人類学」、にある。人は生まれながらに「複論理=バイロジック」の心を持つところを出発点にして、昨今のアングロサクソン的合理的思想、2元論的思想の行き過ぎによる社会の疲弊に対する解決策を見出そうとしている。芸術も宗教も本来は心の本質に響くべきものであるが、分析的な思考法に慣れた我々は、直接的な体験でさえそのままに感じ取れない。あいまいなものをあいまいなままに捉え、分解し分析することをしない、東洋的な思考法が、アングロサクソン的グローバリズムが跋扈する社会に疲れた人々に癒しを与えるのだ。全体を一気にとらえる「情緒的な知性」と全体を分解してとらえる「論理的な知性」を対立項として捉えて、その融合と昇華を図ることが、多元論的な社会を実現する鍵だと考える。

オススメ度 ★☆☆☆☆
私の場合、日本語なのに理解できない、という現象が起きます。哲学的思考が出来る方にはオススメです。
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