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zoom RSS 書評:子供の「脳」は肌にある

<<   作成日時 : 2006/08/05 17:57   >>

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【Executive Summary】 
タイトルには「脳」とあるが、「脳」というより「心」を育てるにはどうしたらよいかについて書かれている。著者が実際にスキンシップを行ったところ、キレやすい子どもが落ち着いてきた、などの事例や、日本では「男の子だから」という理由で男の子へのスキンシップが足りていないとか、母親のスキンシップは子どもに安心感を与えるが父親のスキンシップはコミュニケーション能力を育む、という話などが紹介されている。人間は「内臓」だけでなく、「肌」でも考える。肌は内臓の延長というとらえ方もあるそうだ。最近の職場ではハラスメントを恐れて敬遠されがちだが、適度な触れ合いによって人間関係が円滑になることも忘れるべきでない。

【Points to Note】 小さい頃のスキンシップによって自立心が高まる
「抱っこぐせがつく」と言って、子どもが泣いても抱っこしない育児法が流行したことがあるが、最近の研究では、むしろ母親とのスキンシップを取ることが母親への依存を防ぐという結果がでている。スキンシップを十分にしてもらえた子供は甘えの欲求も十分に満たされ、受け入れてもらえた安心感から自分に自信を持てる。だからこそ、他に依存せず自ら行動を起こすことができる。

母親とのスキンシップは、自分が受け入れられ大切にされているのだ、という自信を強め、その温かさから「人は信頼できるものだ」ということを肌で学んでいく。母親とのスキンシップは世話としてのものが多い。

父親とのスキンシップは、世の中に意識を向け、人と協調して自分を出したり引っ込めたりするような社会性を伸ばす。父親とのスキンシップはコミュニケーションとしてのものが多い。

スキンシップによって「共感」する力がつき、「共感力」によって思いやりが育まれる。親が子どもを思いやると子どもは思いやられることを理解し、自分も親の表情や仕草を真似しながら思いやることを学ぶ。親などの表情や動作を模倣するうちに、身体の動きを通して相手を理解する。スキンシップによって身体を柔らかくすることで、より模倣しやすくなり共感しやすくなる。

「感情を生み出すのは皮膚である」。「共感」は頭で考えるというより、皮膚感覚で瞬時に起きる。心は脳にあるという説もあるが、脳をあれこれするのは難しいので、むしろ、じかに触れて確かめることのできる皮膚感覚を大切にするほうが心を育むのに役立つ。

【コメント】 最近話題の「共感力」を子供のうちに育もう
「共感」という言葉は、同感や同情とは違う意味だ。共感とは、「置かれた状況から生じる相手の情動にともなって、こちら側にもおきる代理的な情動」のことだ。つまり、相手と同じような感情が自分にも起こること。同情は「相手の情動に対するこちらの情動的な反応」のことだ。つまり相手の感情とは別に自分の中に起きる感情だ。従い、「同情」は自分だけでも出来るが、「共感」は自分と他人とがはっきり分かれていないと出来ない。スキンシップが共感や思いやりを育てるのに大事というのは、言い換えれば、皮膚感覚を大切にすると、大切にされている安心感を得られるだけでなく、自分と他者との境界の感覚がはっきりし、自分と他人とが区別できるようになるからだと思う。

スキンシップはいくつになっても有効なものだそうだ(ただし、方法を間違わなければ)。自分の子供、パートナー、職場の仲間、友人など、普段は余り触れ合わない関係の人とも、軽く肩を叩くことから始めてみてはどうだろう?言葉だけでは伝えにくい信頼感なども伝えやすくなるかもしれない。

オススメ度 ★★★★☆
子育て中の方にオススメです。ウチでも早速わが子の子育てに役立ててます。

子供の「脳」は肌にある
子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

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