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zoom RSS 書評:MBAが会社を滅ぼす 正しいマネジャーの育て方

<<   作成日時 : 2006/11/06 23:52   >>

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【Executive Summary】 MBAとは?真の人材育成教育とは?
自身もMBAを教えているミンツバーグ教授だが、自らの教育理念を全面に出し、ハーバードやスタンフォードへの対抗意識を全面に出して、ケーススタディや計量分析を重視するMBA教育への批判を展開している。MBA教育の発展の歴史や現在の状況、MBA出身者の実績など、幅広いMBAにまつわるエピソードに基づいて批判を繰り広げている。後半では、ミンツバーグ教授が提唱するマネージャ教育の在り方について論じている。主にアメリカの事例が中心だが、欧米や日本でのMBA教育についても触れられている。556ページもある本だが、内容はMBA教育に関心や関係の無い人には余りピンとくるものではないと思う。

【Points to Note】 「MBA幻想」にだまされるな!! ・・・?
業績不振の米国企業のエグゼクティブでMBA取得者の比率は90% 
業績好調の米国企業のエグゼクティブでMBA取得者の比率は55% (Adage.com 2006年3月21日より)
ダメな会社ほど、ビジネススクール出身者が目立つのはなぜだろう?

ハーバードやスタンフォードなど、特にアメリカのMBA教育は、過去の事例研究や分析などの手法を重視していたり、株主価値や利益の最大化を目標としていたり、ヒーロー型のリーダーシップを称賛していたりして、現場から乖離している上に硬直化している。マネージャの役割として意思決定を重視しすぎている。

経営・マネジメントに必要なのは、アート、クラフト、サイエンス。バランスしすぎてもよくないが、アンバランスはもっと悪い。3つは補完関係にあるべき。サイエンス一辺倒は、分析型計算型のマネジメントとなり、机上の空論となりがち。ところが、サイエンスほどMBAで教えやすい。ここにMBA教育の問題がある。

マネージャの教育には、自己(省察)、組織(分析)、文脈(世間知)、人間関係(協働)、変革(行動)の5つの要素を取り入れることが重要である。

【コメント】 MBA嫌いもここまで来ると、スゴイ。
556ページもある本で、しかもミンツバーグ教授の本ということだが、余り期待はしない方がよい。ひたすらMBA教育批判が続き、その後は自身が進めているマネージャ教育の解説だ。余程、腹に据えかねる何かがあったのだろうかと勘ぐってしまうほど、ハーバードとスタンフォードへの風当たりは激しい。MBA教育のせいでアメリカ企業の業績が悪くなっているといわんばかりだ。確かに、エンロンやワールドコムが上手く行っているときハーバードでは大絶賛していた。これこそ新しい手法だとケースもたくさん書かれたらしい。だが、破綻するやいなや、しらんぷりを決め込んでいる。ミンツバーグ教授でなくとも突っ込みたいところだ。だがそれにしても同教授の攻撃は過激である。

ただ、この本に書かれていることをどこまで信頼できるか、疑問がある。なぜならば、一橋大学のMBAについての記述がちょっと事実と違うからだ。同大学では、国立に商学部のMBA、神田に国際企業戦略のMBAの2コースがあり、2000年に開設されユニークな取り組みをしている後者の紹介をしているのだが、なぜか、前者の教授である伊丹教授の私信を引用しているのだ。後者には世界的にも有名な知識創造のグル・野中郁次郎教授もいて、ミンツバーグ教授も面識があるだろうと思うのだが・・・。

オススメ度 ★★★★☆
MBAに興味の無い人には全く関係のない本 ・・・なぜミンツバーグ教授がこれほどまでにMBA教育を非難しているのか理解不能でしょう。日本語タイトルは刺激的ですが、実はミンツバーグ教授の狙いとは違っているかもしれません。
MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方
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