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zoom RSS 書評:ウェブ進化論

<<   作成日時 : 2007/01/31 00:06   >>

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【Executive Summary】 Vista発売日に思うWeb2.0の行方
Web2.0という言葉を広めた走りの本である。そして、今日2007年1月30日、マイクロソフトは次世代OS ウインドウズVistaを発売した。ますますネットのあちらとこちらの世界の溝は深まるのであろうか、それとも、架け橋が生まれるのであろうか。マイクロソフトはGoogleを目指し、Googleを追撃するのか。去年の1月発売の本書を今レビューすることが、温故知新に感じられるところが恐ろしい。

【Points to Note】 
最低限、一緒に仕事をしているグループや上司・部下の関係にある人々の間では、その内容が確実に共有される。そこから先は、情報が淘汰を起こすに任せる。つまり、多くの人が重要だと思った内容は必ず伝播していく。誰かが新しい、いいアイディアを書き込めば、社内のあらゆるところからそれに対する深いコメントが飛んできて議論がどんどん進展する。これはネット空間全体で起こるメカニズムと同じである。一方、誰も関心を持たない内容は、その存在すら知られないまま、ほとんど誰からも読まれずに忘れ去られていく。読まれなかった情報は価値かない情報だったとみなされる。p85

ブログが社会現象として注目されるようになった理由は二つある。第一の理由は「量が質に変化した」ということだ。ブログの面白さ・意義とは、世の中には途方も無い数の「これまで言葉を発信してこなかった」面白い人たちがいて、その人たちがカジュアルに言葉を発する仕組みをついに持ったということである。(中略)第二の理由とは、ネット上のコンテンツの本質とも言うべきこの玉石混交問題を解決する糸口が、ITの成熟によってもたらされつつあるという予感なのである。この本質的問題が解決されるのなら、潜在的書き手の意識も「書いてもどうせ誰の目にも触れないだろう」から「書けばきっと誰かに届くはず」に変わる。Pp.137-139

不特定多数無限大を信頼できるかどうか。(中略) ある種の連帯の構築なのだろう。ある種の社会合意形成の連帯だと思う。(中略)あまり声高に意見を述べる必要はない。また、特定の意見や特定の論者を信奉する必要はない。大衆の健全な常識はこうした場合に無言なものだが、その無言がかつては、ある実際的な社会連帯の実感を伴っていた。現代ではそれがない。現代では、実態的な社会でのそういうコミュニケーションはないし、復権もできない。そうしたとき、ブログなりは、ある種、フツーなふーん、という常識敵な連来の水準を形成しえるように思う。(中略) pp.148-150

【コメント】 インターネット世界にCommon Goodは存在するか

Open Innovation と言われるLinux、Apache、Firefoxや OpenOffice、そしてWikipediaや「はてな」などは、インターネット社会においても、人はCommon Good(公共善)のために「無私」の精神で働くことができるを証明していると思う。もちろん、名誉欲や自己満足などの欲求を満たすためという理由もあるだろうし、他方、ウイルスやネット詐欺など悪の部分が存在することは確かである。リアルの世界と同様に、ネットの世界でも清濁併せ持つ社会となっている。リアルの世界と違って、公共善を行うために、NPOだのボランティアだのと形を整えることは不要で、自身の信念を表し真実を追究するために、個人が気楽に行動できるという点だ。人の目を気にすることなく、誰もが善い行いをすることがとても簡単なのだ。今後ますます、現代のリアルの世界では実現不可能な善がバーチャルの世界では容易に実現されるようになっていくのかもしれない。

オススメ度 ★★★★★ これからの世界を理解するために。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
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