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zoom RSS 書評:地域の力

<<   作成日時 : 2008/03/05 11:15   >>

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【Executive Summary】 生活人の力を取り戻そう
近代化は、公(Public:国家、政府)と私(市場)の力を強め、公共(Community:生活人)を分断しその力を弱めてきた。だが、政府の施策も、市場の独創も、生活の質を高めるどころか格差社会を引き起こしている。本書は、生活人に再び力を取り戻す様々な活動を紹介している。サブタイトル「食、農、まちづくり」が示すように、昨今の食品偽装の問題に対するアンチテーゼをも提供し、究極的には「人として生きる」とはどういうことかを考えさせる内容となっている。

【Points to Note】 主な目次
第1章 開かれた地域自給のネットワーク:島根県雲南市木次町ほか
第2章 商店街は誰のものか:兵庫県相生市・三重県四日市市・東京都足立区
第3章 これがほんまの福祉です:徳島県上勝町
第4章 地産地消と学校給食:愛媛県今治市
第5章 北の大地に吹く新しい農の風:北海道標津町ほか
第6章 四万十源流発、進化する林業の立場から:高知県梼原町ほか
第7章 公共交通はやさしい:富山県富山市・高岡市
第8章 市民皆農のすすめ:東京都練馬区・神奈川県横浜市

【コメント】 個から共へ
近代化のもうひとつの特徴は、個の孤立であろう。核家族化による家族とのつながりの崩壊、大都市圏における地域とのつながりの希薄化、成果主義による会社とのつながりの断絶、など、人々はますます個として孤立していく。効率化と均一化を最善とする現代社会の価値観は数値化された比較関係を生み出し、人間的な関係性を壊していく。だが、現代社会において人間は誰一人として個として存在し得ないのも現実である。衣食住のどれをとっても完全な自給自足はできないシステムになっている。それが行き着いた最悪の事態が、誰がどのように作ったのか分からない食べ物であり、服であり、住環境である。本書の事例は、人々が自らの手の届く範囲内に、自らの生活を取り戻そうとする試みである。

おススメ度:★★★★★
まちづくりは何のためにするのか、善く生きるとはどういうことかを考えるきっかけに。

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