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zoom RSS 書評:そうだ葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

<<   作成日時 : 2008/05/18 17:00   >>

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【Executive Summary】 いきいきとしたおばあちゃん、おじいちゃんたち
株式会社いろどり。ニューズ・ウィーク日本版で「世界を変える社会起業家100人」に選ばれた横石知二氏が代表を務める「つまもの」を扱う会社である。四国の徳島の過疎の町が、みかんやしいたけの失敗をテコに、横石氏の画期的なアイディアと実行力が、地域のおばあちゃん・おじいちゃんのやる気を引き出して、地域の活性化と新市場の創造に成功した。成功が人を呼び、人が成功を呼ぶ好循環を起こした事例である。

【Points to Note】 仕掛け人:横石知二とどん底田舎町:徳島県上勝町
男は朝から酒をくらい、女は人の悪口で一日が暮れる。若き横石が農協職員として来た頃の上勝町はどん底田舎町であった。横石はよそ者扱いされて、持ち前の負けん気に火がつき、みかんやしいたけ、ほうれん草などの指導にあたる。順調に行くと見えた矢先、天候不順によって壊滅的なダメージを受ける。失意の中、ある日天啓がおとづれる。お寿司屋で若い女性のグループが、お皿に添えられていた紅葉を見て「かわいい、持って帰る」と話し合っていたのだ。「こんなのは山に行けばいくらでもある。そうだ、葉っぱを売ろう!」ここから横石の努力と実行が始まった。
「こんなもの売れん」というのをなだめて集めた葉っぱが、本当に売れない。給料を全部つぎ込んで料亭に通い、自分の目で確かめるとともに、料理長から指導を受ける。2年をかけてようやく、「使ってもらえる葉っぱ」の目利きができるようになった。そのノウハウをおばあちゃんたちに伝え、協力を仰ぐ。初めは半信半疑だったおばあちゃんたちも、売れるようになってきて次第に目の色が変わってきた。隣には負けたくないと競争心も出てきた。
いまでは、横石が工夫して導入したFAXとパソコンというITを使って、毎日早起きして受注と売上をチェックするようになった。世の中の動きにも敏感になって、お出かけや取材のときは当然ドレスアップ。後期高齢者なんていう言葉とは無縁の元気・元気なおばあちゃん達である。
おばあちゃんたちの様子を見ていて、おじいちゃん達もつられて変わり始めた。今では、朝から酒をくらい人の悪口を言うようなのはいない。いろどりの活動に魅せられて、人も集まるようになってきて、よそ者を受け容れるようにもなってきた。
今後の課題は、横石がいなくなったらどうなるかということ。横石あってのいろどりで、上勝町である。仕組みだけではなく、人々をのせてその気にさせる、旗振り役が必要だ。

【コメント】 あきらめない、自分の利益にとらわれない
横石氏のスゴイのは、あきらめないこと。よそ者だから、天災だからと、くじけたりあきらめたりしない。決して物分りの良いふりはしない。ある意味、不器用な生き様である。だが、それだからこそ、その実直さを見込んで支援してくれる人たちがいた。信頼してくれる人たちがいた。人は、人の行動を見て、その人となりを知るのである。また、横石氏は自分の利益にとらわれなかった。だが滅私ではない。人のためにすることが嬉しい、楽しいという人なのだ。周りの人ををのせてその気にさせれば、物事は動く。回りまわって自分にもいいことが起きる。給料を全部、料亭の食費に使ってしまったなどは、好例だろう。だが、案外、こういう発想はできないものだ。日々のこまごました生活のしがらみにとらわれる。それは仕方がないけれど、たまには思い切って、しがらみをわきにどけてみるのも、発想を転換する良い方法かもしれない。

おススメ度:★★★★☆
こういう生き方はこの人だからできる。その通りなんだけれども、そういう生き様に触れることで、自分を見つめるきっかけになる・・・かも。

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