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zoom RSS 3冊書評:松岡正剛 『多読術』 ちくまプリマー新書 2009年+2

<<   作成日時 : 2009/04/23 01:31   >>

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一言要旨:本を効率よく効果的に読む方法

多読術 (ちくまプリマー新書)
筑摩書房
松岡正剛

ユーザレビュー:
読書の奥深さを実感で ...
<読む>という自己や ...
「本を読む本」の先対 ...
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本読みの達人、松岡正剛氏がその読書法を明らかにした本である。質問にたいして答える会話形式で書かれているので、読みやすく分かりやすい。セイゴオ氏の読書の遍歴や提唱する編集工学の内容、情報を収集する目的で本を効率的・効果的に読むコツが書かれている。

注目ポイント:本はノートだ
・本は目次とあとがきから読め
・マーカーとペンで書き込みをしながら読め
・キーとなる本をつくれ
・連想でつなげて読め
・たまには毛色の違う本も読め


個人的感想:情報収集が目的ならこの手法もありだけれど
セイゴオ氏は情報を収集して編集し発信することを生業としている人だ。だから本などのメディアから効率的・効果的に情報を収集することが仕事である。したがって、「読書」は仕事であり趣味ではない。だが、私を含めて多くの人にとって「読書」は趣味だろう。趣味で読む推理小説や娯楽小説などには、セイゴオ氏の本読みの方法は使わ無い方がよい(と思う)。筋書きが分からないからこそ、楽しいのが推理小説であり娯楽小説である(と思う)。例えば、推理小説の目次とあとがきから読んで、犯人が分かってしまったら、その本を読む気が失せてしまうだろう。また、書き込みをしながら読んだら(「こいつが犯人」とか)、他の人に貸すことはできない。

だが、情報収集のために読むのなら、あるいは、知識や教養の幅を広げるために読むのなら、セイゴオ氏の手法はおススメだ。Amazonでは無理だが、本屋なら目次とまえがきやあとがきを読んで、「この本は読んだらためになりそう」とか「面白そうな内容が書かれていそう」などと判断して買うことができる。そして、欲しい情報について書かれている章だけを読んだってかまわないわけだ。他の人が書き込みをした本も、情報収集が目的なら効率がよいかもしれない。

セイゴオ氏は同時平行で何冊か読むことが多いようだが、それも好みの問題だろう。推理小説や娯楽小説ならぐっと1冊にのめりこみたいこともあるだろうし、息抜きのために違うジャンルの本を読みたくなるかもしれない。だが、これまでに読んだ本や、読みかけの本、あるいは、これから読もうとしている本に関連付けて読むのは、思考のトレーニングにもなって良い(と思う)。「これはあの本で読んだのと同じだな」とか「これは別の本でもっと詳しくしらべてみよう」とか、ただ単にAmazonのレコメンデーションを買ったり、本屋で平積みになっているベストセラーを買ったりするのとは違って、本同士の関連付けができ、情報のネットワークがをつくることができる。

本を読む、ということはとても個人的な作業だ。本の内容から連想したり、情景を映像化したり、ということは、すべて個人の頭の中で行われる。読書は孤独な個読な作業である。


おススメ度:★★★☆☆
松岡正剛ファンなら当然おススメ。そうでないなら、ひとつの方法論として読むには良い。

+1
小川洋子 『物語の役割』 ちくまプリマー新書 2007年
ちくまプリマー新書つながり。こういう本は、目次とまえがき、あとがきから読んで、頭に本のマップを作っておくと、1ページ目から通して読まずに拾い読みをしてもなんとなく内容が分かるようになる。また、まえがきを読めば、この本は著者の講演の書き起こしであることもわかる。要旨は、「人は物語る存在である。物語ることによって、経験を意味のあるものとして変換し吸収し蓄積することができる」というもの。

おススメ度:★★★☆☆
一世を風靡した『博士の愛した数式』の著者の考える小説・物語の役割が分かる。


物語の役割 (ちくまプリマー新書)
筑摩書房
小川 洋子

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軽々に中高生に読ませ ...
大学での講演の内容大 ...
物語の裏の顔『博士の ...
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+2
森見登美彦 『恋文の技術』 ポプラ社 2009年
たまたま読んでいた本。こういう小説は目次を読んでしまうとネタばれになってしまうかも。森見登美彦は、『夜は短し歩けよ乙女』についで2冊目だが、どうもそりが合わない。著者の個性が本の中に立ち現れるのでストーリーや作中人物に移入できないし、一方で単に言葉遊びで面白いだけで著者の主義主張が無い(と思える)からである。
おススメ度:★★☆☆☆
まさに「蓼食う虫も好き好き」の世界。


恋文の技術
ポプラ社
森見 登美彦

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やむを得ぬ!森見さん ...
え?!阿呆?!阿呆な ...
いまいち前作竹林と美 ...
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