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zoom RSS 3冊書評:トーマス・フリードマン『グリーン革命(上・下)』+2

<<   作成日時 : 2009/05/03 09:52   >>

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一言要旨:アメリカに世界のリーダーを期待する

グリーン革命(上)
日本経済新聞出版社
トーマス・フリードマン

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極一部のアメリカ人を ...
次世代の社会モデル  ...
地球温暖化への新たな ...
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グリーン革命(下)
日本経済新聞出版社
トーマス・フリードマン

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極一部のアメリカ人を ...
環境ニューディールと ...
次世代の社会モデル進 ...
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『フラット化する世界』でグローバリズムの本質を「フラット化」の一言でとらえたアメリカのジャーナリスト、トーマス・フリードマンの最新作である。アメリカがフラット化した世界で再びリーダーシップを取る唯一の方法として、従来のオイルがぶ飲み政策から脱却し、グリーン・エネルギー政策を採るべきと述べている。本書は、オバマ政権のグリーン・ディールに大きな影響を与えているといわれている。

注目ポイント:アメリカはオイルがぶ飲みの悪癖から脱却できるか?他の国々はアメリカの真似をやめられるか?
・アメリカはオイル利権によって環境政策に遅れた
・その間に日本を始め世界各国で環境への取り組みが進んだ
・中国など新興国はアメリカを真似てオイルがぶ飲み消費生活を享受して何が悪いと思っている
・アメリカが再び世界のリーダーとして各国から認められるには、オイルがぶ飲みの悪癖をやめ、みずから率先してグリーン政策を実施して規範をしめさねばならない。
・グリーン・ビジネスこそが、アメリカを支える次のビジネスモデルである。


個人的感想:別にアメリカに世界のリーダーになってもらわなくてもよいけれど
前作『フラット化する世界』では、アメリカのビジネス・モデルが世界に広がりそのために地域の垣根がなくなっていく様子を描き、フラットな世界で生き残るために知識だけでなくイマジネーションを育てる教育の重要性を説いた。日本もグローバル化・フラット化する世界の一員であるから、本書を読む日本人にとっても示唆に富む内容だったと思う。一方、本書の目的はあくまでもアメリカが世界のリーダーとして再度認められるための手段としてのグリーン政策にを述べることにあると思われる。筆者の得意とする足をつかった現地観察やデータの駆使によって状況はくわしく解説され、オイル付けの現代社会を建て直しグリーン・エネルギーへ移行すべしという主張は理解できるけれども、結局最後は、アメリカの再生のためにそのような状況をどう活用するか、というように読めて、どうもしっくりこない。なぜなら、アメリカ経済の安定が世界経済の安定をもたらすことは、現在においては事実であるが、別にいつまでもアメリカ中心で世界が回る必然性も必要性も感じないからである。

とはいえ、フリードマン氏はアメリカ人。自国の再生のための提言の書だと思えば、なるほどと納得もできる。ここで提言されている政策を取り入れて、世界から受け入れられ、好かれ、尊敬される国へとなって欲しいものだ。

おススメ度:★★★☆☆
各国のグリーン・エコロジーへの取り組みや、アメリカの取るべきグリーン政策についての理解を深めたいなら。


+1

中谷巌 『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』 集英社 2008年
元小泉改革の推進者の一人である筆者が、アメリカ発の世界的経済危機から脱し、その元凶であるアメリカ的市場第一主義・自由主義から脱するために、みずからの反省点と提言を述べている。本書を参考に、日本の次の一手を考え、この秋までには行われる衆議院選挙にそなえたい。

おススメ度:★★★★☆
小泉劇場の結果としての、派遣切りに怒りを感じる方に。

資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言
集英社
中谷 巌

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個人主義は利己主義で ...
世界の今、日本の今を ...
題名に問題が・・・こ ...
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+2
ジェフリー・サックス 『貧困の終焉』 早川書房 2006年
アメリカ大統領選挙や金融危機の前に書かれた本であるため、豊かな国は極貧の国を少なくとも貧しい国へと引き上げるべき、という楽観論に立っている。『グリーン革命』によれば、極貧から貧しい国へとレベルを上げるだけでも大量のエネルギーが必要となるはずであり、それを単に豊かな国からODAなどを通じて投資すれば良いという単純な問題ではないことは明らかである。本書も、世界のリーダーたるアメリカがなすべきことはなにか、という上から目線に違和感があるが、世界の極貧をなくすという主旨には賛同できる。

5月3日の朝日新聞朝刊「天声人語」から引く。

「今こそ国際社会が一致団結する機会です」の言葉にひざを打った。新型インフルエンザを迎え撃つ世界保健機関、マーガレット・チャン事務局長の生命だ。禍を転じて福となす。前向きな姿勢に拍手を送りたい。
事務局長は「すべての国の、すべての人のために対策を講じるべきだ。全世界の人々が等しく脅威にさらされるのだから」と説いた。この病は、人類の賢さを試してもいる。
21世紀の10年足らずで、私たちは多くを学んだ。狂信の組織、核をもてあそぶ愚者、海賊、市場の暴走、未知のウイルス。矢継ぎ早の教材はどれも一国では手に負えない。飢餓や紛争を抱えた地域は、観戦対策どころではなかろう。
憲法前文を読み返す。「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。古さはない。むしろ時代を先取りしていたこの「地球主義」に、皆で魂を込める時だ。

経済やエネルギー、貧困や病気など、地球規模の課題に対しては、地球に住むすべての人民が平等な立場で責任を持ち行動すべき、と改めて考えさせられる。

おススメ度:★★★☆☆
世界の貧困の状況を理解し、世界を変える方法に思いを馳せたいなら。

貧困の終焉―2025年までに世界を変える
早川書房
ジェフリー サックス

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