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zoom RSS 3冊書評:「天才!成功する人々の法則」+2

<<   作成日時 : 2009/06/17 14:16   >>

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一言要旨:1万時間の法則

天才! 成功する人々の法則
講談社
マルコム・グラッドウェル

ユーザレビュー:
環境、機会の大きさを ...
望んでなれないからこ ...
仮説の集積だが読み物 ...
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「1%のひらめきさえあれば、99%の努力も苦にはならない(Wikiより)」というエジソンの言葉の真意は、99%の努力があるからこそ1%のひらめきが生きるということだったらしい。グラッドウェルの新作はこの仮説を証明している(ように見える)。ビートルズ、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ。みんな、ぬきんでた才能があったからこそ成功したかのように思われているが(そして確かにそうなのだが)、その才能はいずれも膨大な時間に裏打ちされていた。努力や研鑽をいとわずに没頭できたからこそ、天才的な才能を発揮することができるようになったのだ。それが、1万時間の法則である。技術やスキルをいわゆる「ものにする」にはそれだけの時間の積み重ねが必要だというのがグラッドウェルが本書で主張する法則である。本書では他にも「生まれ月」の法則など、なるほどと思わせる視点が示されている。

注目ポイント:生まれつきの天才はいない。天才は、運と環境と自己研鑽の結果である。

・生まれ月・年の幸運
日本で言うところの「早生まれ(1〜3月)は損」というヤツである。4月生まれも3月生まれも、1年近く違うのに同じ学年に入るというのは確かに無理がある。4月生まれの方が体格がよく出来がよいのは当たり前。そして、「よくできる」とほめられると人はどんどん伸びていくわけで、4月生まれの方が体育も勉強も成績が良くなる傾向にある・・・、という仮説である。

似た仮説として、アメリカのIT業界で成功している人の多くは1950年代に集中している・・・というのがある。これは、この時代に生まれ育ったからこそ、ITの萌芽をつかみビジネスとすることができた、という話だ。日本の話で言うなら、戦後の復興期に起業した会社の社長の多くが経営のカリスマと呼ばれている、とか、バブル期は売り手市場だったが、その後の失われた10年は買い手市場で就職難だった、ということだろう。その代わり、バブル社員は同期間の競争が激しく厳しく評価される。失われた10年の社員は厳選されている上に本人たちも努力する(だろう)から、優秀な人はどんどん活躍していく。

・IQよりも環境
なんでもものごとには「十分なレベル」というのがあるわけで、それはIQにも当てはまる。IQが十分に高ければ、その後の成功を決めるのはその人の育った環境である・・・、という仮説である。IQがいくら高くても、人とのコミュニケーション能力であるEQが低ければ、その才能を発揮する環境や運がめぐってこない。EQを育てるのは一番初めは親である。親の対応によってその後の子どもの性格も人生も変わってしまう。その次は保育園・幼稚園や学校の教育。

個人的感想:読み物として面白いが、自分にあてはめることができるのか
生まれ年も月も自分に与えられたものでどうすることもできない。生まれた環境も変えられない。変えられないものは、そのまま受け入れるしかない。出来ることはそこで起きている事象に敏感になることでしかない。そして自分が楽しめて、こころから打ち込めることをみつけるしかない。それを早くに見つけられるかどうかが、人生を豊かに楽しく過ごす分かれ目となるようである。

おススメ度:★★★★☆
環境によって、あるいは努力によって、性格や能力が異なる、というのは、改めて言われるまでもない真実であろう。だが、1万時間の法則などとしゃれた名前で言われると思わず「へ〜」と感心してしまう。自分の生き方、育て方を振り返るきっかけにもなる。

+1
ジョセフ・ナイ 『リーダーパワー』 日本経済新聞出版社 2008年
ジョセフ・ナイ氏は、次期在日大使候補であった知日家であり、オバマ政権の一翼をになっているハーバード大の教授である。クリントン国務長官がよく口にする「スマート・パワー」と言う言葉の生みの親であり、その内容を示したのが本書である。

リーダーシップとはリーダーとフォロワーの間の関係のことで、それは状況・文脈(コンテクスト)によって異なる。リーダーパワーでは、6つのスキルに分けている。

ソフト・パワー
1.EQ
2.コミュニケーション
3.ビジョン

ハード・パワー
2.組織能力
3.マキャベリズム的スキル

スマート・パワー
状況を把握するIQ(広義での政治スキル)

これらはまさに先の『天才!成功する人々の法則』成功する人たちが身につけているスキルと同じである。

ちなみに、野中郁次郎名誉教授の「賢慮のリーダーシップ」の6つのスキルもほぼ同じ内容であるが、「善い」という価値基準を取り入れているところに特徴がある。
1.「善い」目的をつくる能力
2.場をタイムリーに創発させる能力
3.アクチュアリティを直観する能力
4.本質直観を生きたシンボルに変換する能力
5.言語を結晶化する能力
6.賢慮を育成する能力

おススメ度:★★★★☆
リーダーシップを磨きたい方に。また、今後のアメリカのリーダーシップの採り方を知るよすがとして。


リーダー・パワー
日本経済新聞出版社
ジョセフ S ナイ

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新時代のリ−ダ−像2 ...
基本の基本のリーダー ...
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+2
『美徳の経営』 NTT出版社 2007年
「賢慮のリーダーシップ」を提示した本。先に示した6つのスキルと若干文言が異なっているが、内容は同じ。

おススメ度:★★★★★
日本的リーダーシップのあり方や経営について学べる良書。


美徳の経営
NTT出版
野中 郁次郎

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こころを練るために知 ...
美しいことは善なり。 ...
日本的経営の真髄を再 ...
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