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zoom RSS 書評:熱狂する社員

<<   作成日時 : 2006/05/11 00:05   >>

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【Executive Summary】 情熱にあふれた社員を創出するには
「情熱にあふれた社員は会社に没頭している。会社と自分とを同一視している。だから愛車の成功・不成功は、その社員の成功・不成功なのだ。会社が自己イメージの一部になり、企業の業績が一個人の業績のように感じられるのである。」こういう社員は一昔前の日本企業では当たり前に存在した。終身雇用だの父親的温情主義だのと難しく言わずとも、ちょっと自慢げに「我が社は・・・」との言い回しが自然と口をついて出る人が多かった。そしてその頃の日本企業には勢いがあった。本書は、様々な論文やビジネス書を参考にして、成果主義、効率第一主義の現代の欧米企業でこういう社員を創出し定着させる方法を述べている。

【Points to Note】 仕事のモチベーションの3要素
以下の全てがそろっていなければ満足度が高い会社とはいえない。3つがそろったとき、情熱が社員の中に生まれる。特に、公平感は必要最低条件だ。

1.公平感:3つの最低条件 安全性、尊厳、マネジメントの信頼性
「企業目標の達成に向けた社員の自発的な協力」を得るには、彼らが自分たちに対する会社側の姿勢や振る舞いに対して、本質的な公平感を持つことが不可欠である。
公平感を示す方法:雇用保障、報酬、敬意

2.達成感:構成する6つの要素 仕事自体のやりがい、新しいスキルの習得、業務遂行能力、仕事の重要性、パフォーマンスの評価、誇りを持って働ける会社
自分と貴族する組織が達成したことに誇りを持つことへの執着が高いパフォーマンスに向けた行動を促進する。その誇りは社員自信の達成感と周囲からの評価の両方から生まれる。
達成感を示す方法:ビジョンの共有、権限委譲、やりがいを持たせる、フィードバックをする

3.連帯感:
人間は社会的な動物である。他者との前向きな相互作用は、単なる満足以上に、精神的な健康にとって欠かせない。
連帯感を示す方法:チームワーク。

【コメント】 
ダグラス・マクレガー(X理論、Y理論)、デイヴィッド・マクリランド(達成要求と親和要求)、アブラハム・マズロー(欲求階層説)、エルトン・メイヨー(職場における人間関係の重要性)、レンシス・リカート(組織システムと組織スタイル)という心理学・経営学の巨匠の考えを土台にして本書の調査研究は行われた、とある。野中教授は、経営は「Way of Life」と同じであると言う。いずれも組織よりも個人に焦点をあてる考え方だ。80年代から最近まで、リエンジニアリング、アウトソーシング、成果主義など、企業の成功テクは人より組織に焦点が当たっていたが、本書では人に当たっている。これは、最近の欧米の考え方の傾向か?
情熱ある社員を創出するためのハウツーと著名な事例も多く紹介されている。読むと、「あー、これ以前に読んだかも知れない」と思う内容で、世界250万人の現場の声を拾った、ところに意味がある本だ。

オススメ度 ★★★☆☆
現場で使えるノウハウに富む内容。よくあるMBA系のフレームを、事例を参照しながらも、コンパクトにまとめていて分かりやすい。さすがウォートン。
熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素
熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素 (ウォートン経営戦略シリーズ)

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